Sifu(紙布)  one’s happy vegetative life  ver.7

Papilio machaon

 

 

ボタニカルな生活~冬野菜

冬に近づく私の農園では人参の葉についたキアゲハの幼虫が物凄い勢いでムシャムシャとまるまるひと房分綺麗にたいらげています。  寒くなる前に急いで蛹になる準備をしているのでしょう。

ここの農園は40世帯ちょっとほど利用していますが、長雨によって人参が全滅してしまった所もありました。同じ園の中でも土の隆起など勾配によって、水はけの違いが出て借りている畑の場所によって、育ち方も違ってくるようです。

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a taro

4月に植えた里芋がようやく収穫を迎え、一つの種芋から40個以上の里芋が採れました。

ジャガイモは2~3ヶ月でできるのに対して、半年ほどかかる里芋は、親芋、子芋、孫芋と沢山連なってできるのです。寒くなるこれからの季節、里芋を食材とした暖かいメニューが食卓を賑わしてくれそうです。

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大根も元気に沢山育ってます。
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高騰しているキャベツが収穫できるのが待ち遠しいですね

 

 

 

 

 

 

 


img_1914さて、美濃和紙からなる”地球や人にやさしい紙布バッグ”「Sifuあだちや」の進行状況ですが、11月に出展予定をしておりまして、社内の展示会への準備も本格的になってきました。

出展商品はこれまでに試作品として製作したminiトートから3Lトートまでのあらゆるサイズです。

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持ち手の紙布はビワで染色 ~本体生地は生成とクルミで染色

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底染色~茜 持ち手染色~玉ねぎ
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生成り×茜染 ~夕焼けの茜空は、この茜という植物から由来されています。 染色は茜草の根を使います。茜には抗菌・消臭・保温があることから、昔は赤ちゃんの産着、女性の腹帯、男性のあかふんどしなどに用いられておりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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生成り×カテキューログウッド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、更にこの冬の注目のニットとのcllaborateでポーチを製作いたしました。

Sifuあだちや(紙布)×Siffon(ニット)

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Siffonのニット生地にも、勿論美濃和紙が混ざっております。

リバーシブルである点を使って2色のポーチを製作します。

勿論、ファスナーもトート同様環境配慮型分解ファスナーを使います。

 

 

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口元のファスナーも大きくあき、中の物が出し入れしやすくなっています。

 

Sifuの引手飾りは全て取り外せます。

 

 

 

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弊社の若手職人も、ニットとのコラボ商品は軽くて肩にかけても負担が感じられなく、大きなバッグと一緒に、お財布やパスポートなどをしまうサブバッグとして一押しのポーチができたと、喜んでます。

折柄は美濃和紙の糸を食べるヤギといった、遊び心がきらりと光ります。

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左←化粧ポーチ  ショルダー付ポーチ→右

 

Sifuあだちや~ 11月展示会出展予定

ひがしんビジネスフェア2016

11月9日9:30~16:00両国国技館

入場無料 出展小間番号 A-119

↓ここをクリック。

両国国技館展示会へはこちら

中小企業・新ものづくり・サービス展

11月30日~12月2日東京ビッグサイト

入場無料 出展小間番号 東7・409

↓ここをクリック。

東京ビッグサイト展示会へはこちら

紙布は、その昔伊達藩において夏の衣料として織られておりました。(ここをクリック~history2015.10.29

その為、涼しげな夏季のイメージを暖かみのある冬季へともっていくのが課題でしたが、美濃和紙を織り込んだ暖かみのあるニットのSiffon(しふぉん)とのコラボを丸安ニットさんに提案させていただきました。

多くの方々に、日本の紙布を知っていただきたいと思っております。両国国技館と東京ビッグサイトにおいて11月の展示会へ出展いたします。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

⇒お問い合わせはこちら

 

たくさんの技術、知恵、手をかりて、これからもまだまだ進化しつづける”Sifuあだちや”なのです。

 

「吾行うとして二三子と与にせざる者なし」

 

われおこなうとして にさんしとともに せざるもおのなし

私たちにとって今、チームが一丸となって、各々の能力を発揮し協力し合うことが目的の達成へと進む大事な時です。特にリーダーであれば率先して、チームとともに働き、自分の能力を出し切ることが大切なのです。

 

今日はこの言葉が私の心に響いた論語です

 

Sifu(紙布)  one’s happy vegetative life  ver.6

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私のボタニカルな生活 ~ Sifuへと続く 

 

 

人参と大根が芽を出す頃には、夏野菜の跡地を土作りの為に時間を作りながら少しづつ耕してます。

最後の秋茄子は、夏と違い身が固く味も濃く旨みもあるので、素焼きにして手作りのジェノベーゼをつけながらいただきました。

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芽を出す大根

続々と冬野菜の準備を進め、苗はブロッコリーとカリフラワー、播種はほうれん草、春菊、白菜、蕪、チンゲン菜を植えました。

ここのところ続く長雨と短い日照時間により人参とほうれん草にも影響があり根腐れもでています。

それでも、間引きした人参は小さいながらも人参の形をなし、デップを付け野菜スティックにして食しました。img_1806

しかし、雨と仕事の忙しさにより、農園へ足を運ぶのが少し減っています。

冬の野菜のほうが寒い厳しい環境の中での成長により、栄養と甘味をギュッと蓄えることにより、より美味しさが増すので、今年も皆に食べさせてあげたいと思ってはいるのですが・・・・

 


夏も終わり、更なる触発を感じる為に工場視察や展示会に足を運びました。

名古屋の伊藤社長を訪問し、丸安ニットさん秘密工場へと足を踏み入れました。街中の地下にこんな工場が・・・とワクワクさせてくれる視察となりました。温度調整も24時間一定に保つ中、巨大な編み機がズラッと設置されて圧倒されつつも、頼もしくも感じていました。

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久野染工場

そこから、名古屋の伝統工芸でもある有松絞りを見るために緑区へと移動しました。

伊藤社長が、案内してくれた有松絞りは久野染工場です。

久野染工場では、形状記憶絞りといった素晴らしい技術をもち、着物や衣類だけでなく、ディスプレイや、多くのシーンで活躍しているのです。

こちらでは、有松絞りの体験教室も開校しており、ちょうど生徒さんたちがいらしていた中、お邪魔させていただきました。

緑区には、有松絞りのほか、鳴海絞りもあります。昔、尾張藩が人が住む集落として作ったのが始まりで、名古屋城の築城の為に九州から来た人々が着用していた絞り染めの衣をみて、この地でも絞り染めを始めたのが、有松絞りの由来だそうです。そののち、有松だけでなく鳴海の周辺でも絞り染めが盛んになっていったようです。

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400年の歴史をもつ竹田家がある通り

その後、同じ緑区にある竹田嘉兵衛商店にも案内してもらいました。

有松絞りの400年の歴史をもつ竹田家には、とても貴重であろう有松絞りの着物が展示されております。

そこでは私たちは素晴らしい書道家の作品と出会い、また、素敵なおもてなしを受けました。

丸安ニットの伊藤社長の案内で、名古屋の奥深いところと、出会えて本当に良かったです。

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そして、途中つれて行ってくれた名古屋名物「ひつまぶし」で、お腹の中まで満足させていただきました。

ありがとうございます・・・


私はそれからいくつかの小さな展示会を巡りそして

9月に入り本社での打ち合わせも兼ね、サンリオさんの展示会へ行きました。

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いつも展示会で感じる事は、Helloキティちゃんと、多くのキャラクターは、日本中のあらゆる場面で活躍するだけでなく、多くの人たちの時の記憶にも、自分のサンリオがあるように思えます。

img_1809新しい、キャラクターが生まれたり、映画の「シン・ゴジラ」もサンリオさんのグッズになるなど、進化をしている中でも。今は三世代に渡って共有できるので、孫にも古くさって言われる事もなく共通の話題となりますよね。

すごいですね。

 

 

どの展示会もいつも楽しませてくれます。

見せる・観せる・魅せる。

勉強させていただきました。


9月終わりごろ岡山県倉敷市へと行きました。倉敷市はデニムの産地としても有名で、糸へんに携わる人は一度は訪れたい地です。

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ブログでは、紙布の帆布の事を多く取り上げておりますが、今回は紙布ではなく、和紙のテープのお話をしようと思います。

倉敷市は川沿いに白壁が建ち並ぶ町並みがとても、綺麗な所です。

そしてデニムの産地として有名なここ倉敷市で「Sifuあだちや」の和紙テープを織り上げているのです。

和紙の糸をテープにするには、経糸に和紙糸を整経させるのですが。テンションのかかり具合がとても難しい和紙糸は、かかる織機がなくとても苦労をいたしました。  正確には苦労をおかけしたという表現が正しいです。

経験があるとか、過去にあったもので情報があるなど、そのような事柄がない中の試みに対して協力してくださった事、そして、素晴らしい熟練の技によって「Sifuあだちや」の和紙テープが織れた事に本当に感謝いたします。

実際、目で確かめ、触れて見ることで大変な作業であったことがうかがえました。

紙布は白石紙布として、日本古来に織られて実在していたものですが、和紙テープはこの「Sifuあだちや」のテープが、世界でも類のない最初のものです。

紙布と出会ってから、私の前に現れた歴史、伝統、技術、開発。

多くの人たちとの出会い。和紙の糸によって経糸と緯糸がどんどん絡み取られて織られていっています。今はどんな形となっているのでしょうか。

😛  映像は、50mm巾のバーバリー織りの和紙テープです。

引張り強度は300kgもある優れものです。

 

 


 

「大事を済すには必ず人を以って本と為す」

だいじをなすにはかならずひとをもってもととなす

大切な仕事や事業を成功させたいなら、決して忘れてはならないものがあります。それは、その思いに共感し、協力してくれる人の存在です。思いを共有できる人がいれば、様々な困難も諦めずに一緒に乗り越え実現へと向かことが出来るのです。これは、どれほどのお金があっても「思い」を買うことはできません。

今日はこの言葉が私の心に響いた論語です。

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